O型の愛の基本特性
ひとめぽれの多い○型
「炎のような恋」という表現があるが、恋の情熱はよく燃えさかる炎にたとえられる。
「炎のような…」といっても、炎にはロウソクの火から天空に輝く太陽まであって、随分と受ける印象も違ってくる。
そこで、O型の恋を炎にたとえるとしたら、ガスーバーナーの炎ということになる。
青白くとも強烈な火力を思い起こしてほしい。
ご存じの通り、ガスはとても引火しやすい。
マッチ一本で簡単に火がつき、ボンッと引火した途端に炎が吹き出し、その方向も自在で、向けられた一点に強力に集中する。
「一目見たその時から」というのはいささか古いテレビ番組のセリフのようだが、本当にO型は第一印象でパッと恋の炎を点火させ、「この人こそ、私の求めていた人だ」と燃え上がってしまう人が多い。
恋の相手ばかりでなく、O型はどんな場合でも初対面の人を瞬間的に二つの種類に分類してしまうことが多いようだ。
二つの種類とは、「好ましい人」と「嫌いなタイプ」である。
他の血液型のひとだと、「もう少し時間をかけてつきあってみないと、わからないのではないか」(A型)とか、「好きでも嫌いでも、どっちでもない人が多い」(AB型)などという意見が多数を占めるものだが、O型は好き・嫌いをかなり明確に意識する。
よく言えば直感力が鋭いのだが、悪く言えば自分が「よし」とするものをベストだとする「思い込み」が激しいだけということにもなる。
もっとも、恋の道は誤解や思い込みからスタートするものだ、という定説もあるくらいだから、ひとめぽれしやすい%が、O型にとって恋の
マイナス材料にはなるまい。
さらに、O型にはもう一つ強みがある。
恋に身を焦がしながらも、実生活のペースを意外に乱さない点である。
身も心も焼きつくしてこそ恋という言い方もあるが、心はともかく身を焼きつくして死んでしまっては恋もおしまい、というわけである。
自然の生命が持つ生への欲求に最も忠実なのがO型だ。
自分の存在自体が危うくなるようなまねはできないのだ。
O型はいつ、いかなるときでも生きるバイタリティに溢れている。
こんなことをいうと、「O型の入って恋をしていてもゴハンをモリモリ食べているようで、美しくありませんね」という人がいる。
恋やつれといった言葉から、最も縁遠い存在というわけだ。
A型が多数派を占める日本人の美意識からすれば、恋して身が太るなど許せぬはずだ。
まあ、太る必要もないが、ゴハンをモリモリ食べて健康を維持し、仕事もバリバリこなして生活を安定させ、恋人のことも最大級に愛するというのが悪いはずはない。
O型が多数派を占める欧米では、仕事ができて、健康管理が上手で、しかも恋人や妻への愛情表現が豊かな人物がベストなのである。
テレビや映画のドラマなら、破壊的な悲恋物語も美しく見えるかもしれないが、現実の世界ではいかに破滅的な事態を回避し、二人の愛を築きあげていくかを考えるほうが大切だ。
だが、もしO型の人間が断崖絶壁に立たされたような、追い詰められた状況になったらどうするだろう。
「私を愛してるというなら、私のために死ねるはずだ。今すぐここで死んでみせろ」
などという場面がそうザラにあるとは思えないが、もし、これに近い切羽詰まった状況にO型が追い詰められたとしたら?
O型は死ぬこともできず、かといって、死んでみせなければ、あなたの愛はニセ物だっのかと相手の信頼を裏切ることになる。
信頼を失うことは、自分の゛偉大なる幕切れ″をシュミレーションするO型
O型にとって死ぬに等しいほど辛いことだ。
どちらもできないと知ったO型は、茫然自失、生ける屍のような状態でしばらくじっとしているほかはない。
ギリギリの瀬戸際まで追い詰められると、正常な判断力を失いメロメロになってしまうのだ。
しかしである。
頭のなかではいろいろなことを考える。
「私は、やっぱり死ななくてはいけないんだろうか。死ぬとしたら首をくくったり、ビルから飛び下りたりするのは、あまりにもありきたりだ。どうせ死ぬなら一世一代の大芝居を打ってやろう」
個性派で、演技派のO型のこと、頭の中で自殺の方法をあれこれ考えるのに熱中し始める。
自分自身の偉大なる幕切れをシュミレーションするわけだ。
O型になったつもりで、彼のシュミレーションを続けてみようか。
「派手な死に方で、しかもだれもやらないようなものといえば、そうだ!!ピストルだ。ハードボイルドな感じでカッコいいし。だがまてよ。どこからピストルなんて手に入れるんだ?」
ここらへんから、彼の想像はいよいよ現実性が勝ってくる。
「あいにくヤクザに知り合いはいないし、交番から盗んでくるよりなさそうだ。失敗して捕まったら、十年はくらうだろうな。いや、二十年だろうか。冗談じゃない。青春が終わっちゃうじゃないか?やめた、やめた」
ダメとわかれば、O型は切り替えも早い。
ズルズルと感情が尾を引くことはない。
次の日には、別の恋の相手を求めてケロッとしてるに違いない。
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