人とは不思議なもので、大人になるにつれ、突然昔の友達に会いたくなることがあります。
昔の友達に連絡をしてみるということは勇気のいる行動ですが、実は昔の友達に連絡をすることで、劇的に進化するということをご存知でしょうか。
今回はそんな不思議な変化に関して、ご紹介したいと思います。
昔の友達と会う
子どものころから「友だちは大切にしなさい」と言われてきました。
確かに友だちは大切なのですが、環境の変化というものがあります。
幼稚園、小学校時代と進み、引越しをすることがあったり、そして大学進学、社会人となると、友だちのつきあいの範囲も大きく変化します。
また、住んでいるところが大きく変わったりすると、子ども時代の友だちと会う機会がなくなったりもします。
小学生時代、中学生時代と、親友と呼べる友だちがいても、遠いところにいては会うこともままなりません。
しばらく会っていないけれど、会おうと思えば会えるという、昔の友だちがいることは、かなり恵まれているといえるでしょう。
なぜならば、昔の友だちは自分のタイムカプセルであり、鏡となるからです。
だれでも、自分の出発点となるところがあると思いますが、その出発点は、自分では忘れているものです。
若い頃の自分が何を思っていたのかということは、意外に、その頃の友人が明確に覚えているものなのです。
それによって、自分がその頃どんなことを考えていたか、何を言っていたかがわかります。
長く会っていない友人に連絡を取るのは気恥ずかしいものですが、新しい自分を見つけたいと思うのであれば、ぜひチャレンジしてみるべきでしょう。
会わなかった期間の自分のこともしっかり理解してくれるような親友であれば、必ず何かヒントを与えてくれるはずです。
さらにもうひとつ、長く会っていない友人が与えてくれるのは、自分がどれほど年を取ったかということです。
年を取ったこと自体が何かを意味するわけではありませんが、そういう年齢になったのだなという自覚を与えてくれます。
友人の外見的な変化を見ることで、無理をせず、自然に任せた年の取り方があっていいのだろうと自覚させてくれます。
忙しい毎日でしょうが、少し落ち着いた時期があったら、昔の友人に声をかけてみてはいかがでしょうか。
会えなくても電話で話す
今や、携帯電話でのメールのやりとりが若い人たちのみならず、主婦や会社員の間でも一般的になっています。
パソコンを立ち上げないと見られないメールと違って、届けば即座にわかることが重宝がられています。
とりあえず、通常の電話でも長年会っていない遠くの友人に、たまには連絡を取ってみるのもいいでしょう。
年賀状などのやりとりでは、「元気です」と書かれていても、どのくらい元気なのかはわかりません。
元気は元気だけれど、仕事が忙し過ぎて過労気味かもしれません。
とくに用件がなくても、「声が聞きたかった」と電話をして嫌がる人はいないでしょう。
そこから、「今度、おいしいものでも送るよ」といった話に発展させればいいわけで、電話をする理由など必要ありません。
古い友人と話すことは、電話を通してもやはり、自分のカウンセリングになります。
最近の人間関係や仕事関係でストレスが溜まっているときなど、昔懐かしい声が不思議な活力の元になるのです。
以前考えていたこと、あのとき抱いていた夢、やろうと思っていたこと、そして、それに対して現在の自分の状況が、客観的に見えてくるのです。
もうひとつは、「あのときはうまくいったね」「本当に面白かったよ」といった話は、 自分が忘れかけていた「うまくいった経験」の感覚を甦らせてくれます。
面白いもので、自分が記憶している経験と友人たちが記憶している経験は、同じことのはずなのに微妙に違っていることがよくあります。
自分のほうが、記憶をごちゃ混ぜにしていたことに気づかされることもあります。
記憶というものはそういうふうに変化し、自分に都合のいい部分だけ残っていたりしますから、古い友人の話で経験を検証するという意味もあります。
長話になりそうだったら、相手にも迷惑になるといけないので「じゃあ、続きを手紙に書いて送るよ」と電話を締めくくって、今度は手紙のやりとりに移ればよいのです。
今の若い人ならメールやlineということになるでしょう。
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