人間関係

初対面で好感を持たれる人の話し方のコツ

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さりげなく相手を 「誉める」と好感を持たれる

世間には「嫌われる人」も少なくない。

だがその半面、「あの人は誰からも好かれる」という人が結構いる。

ある21歳のOLの話である。

彼女は短大を卒業して中堅の貿易商社に勤務しているが、決して愛想のいい女性というわけではない。

それでも誰からも好かれるのである。

「人を見てケチをつけようと思えばいくらでもケチはつけられるし、誉めようと思えばいくらでも誉めることができる。私は人から誉められてとてもいい気持ちになった経験があるから、人のこともまず誉めることを考える」というのが、彼女の「心のライフスタイル」だそうである。

 

そうした考えを持つようになったのは、高校時代に経験したことがもとになっている。

高校時代の彼女は自分でも「取り柄のない人だ」と思っていたそうである。

ただ、英語だけは好きでよく英語の本などにも目を通し、カセットテープなども聞いていた。

 

かといって英語の試験の成績がとくにいいというわけでもない。

ところがあるとき、英語の先生が廊下ですれ違ったとき「君は、英語のセンスがとてもいいね」といってくれた。

「君はガリ勉しているわけでもないのに、英作文なんかガリ勉している生徒よりとてもセンスがいい」というのだ。

彼女はそのときから、自分をそれまで以上に大切にするようになったそうである。

自分にも「取り柄がある」と思えたからだ。

先生のさりげないひと言が大きく影響したわけである。

 

それからは自分でもより積極的に勉強をするようになり、とくに英語はいつもトップクラスのレベルを維持するようになった。

それが現在の仕事にも生きている。

そんな経験があっただけに、彼女はその後の日常生活において人と接すると必ず相手を誉めたい気持ちにな った。

 

たとえば、会社の同僚で、正直いってあまり仕事がテキパキできない人がいる。

しかし、彼女はその人の机の上を見たとき感心した。

ほかの人は大抵仕事机の上を乱雑に散らかしたまま帰ってしまうのに、その同僚はいつも帰り際にはきちんと整理しているのだ。

 

「あなたの机の上はいつもとても清潔ですね」と、その同僚を誉めた。

すると、それをきっかけに、以前は人見知りして、まったく人を寄せつけない性格だったその同僚が、彼女にだけは個人的な悩みごとまで打ち明けるようになったのである。

たったひと言が、暗い性格の同僚の心を開いたのだ。

 

 

初対面ではいってはいけない言葉がある

 

初対面で受ける印象、つまり第一印象を、ある心理学者は「初頭効果」と呼んでいる。

はじめて顔を合わせたときに受ける心理的な効果ということだろう。

私は前にも述べたように「人間はさまざまな隠し味を持っているから、第 一印象にはあまりこだわってはならない」という主義である。

 

しかし、初対面の第一印象が与える影響 がはなはだ強いことも確かである。

場合によっては「もう会いたくない」という結果にもなりかねない。

初対面の印象いかんで、その後親友になれることもあれば、その逆にせっかく実り多い交友関係が結べるチャンスだったのに、それを逃してしまうこともある。

 

このためには、通常、マナーを守るということが大切だとされている。

しかし、マナーというものは、実は決まりき ったしきたりなどを守ることをいうのではない。

実際は、きまざまな現場の雰囲気に合わせて、その場に応じた振る舞いができることがマナーの基本精神といってもいい。

 

つまり対応力がないとマナーは死んだものになる。

初対面で、どうしたら相手に好印象を与えられるかについて参考になるのは、セールスマンの仕事の原則だろうか。

そのセールスマンの教訓とされている言葉に、「ライバルの悪口は絶対にいうな」というものがある。

 

よくセールスマンにいるのだが、同業他社の製品について、欠点ばかりを述べる人がいる。

そのくせ、自社の製品だけは、まるで完壁な製品であるかのように誉めちぎる。

実は、このようなセールストークは、本来は大成功しないのだそうだ。

 

というのは、偏った情報だけを顧客に送って、だまそうとしているように見えてしまうからだ。

むしろ、他社の製品も評価し、同時に自社の製品についての欠点も述べるという公平な態度が望ましいといわれる。

情報学では、長所についての情報をプラス情報といい、欠点についての情報をマイナス情報と呼ぶことがある。

 

プラス情報だけを顧客に与えた場合、 顧客がそのセールスマンに抱く信頼度はそれほど大きくない。

しかし、プラス情報とマイ ナス情報を同時に与えた場合は、信頼度が増すといわれている。

もちろん、マイナス情報とフラス情報をどの程度伝えるかといった割合も問題であるが、そうした両方の情報を与えて検討材料とし、顧客の頭で考えさせるセールスマンが大成功するのだそうだ。

「仲人に本当はない」などといわれるが、いかにも誉めちぎっていることがわかるような誉め方は、誉め方のテクニックを知らない人がすることだ。

 

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