出張というのは、既婚者男性からすると楽しいと答える人が多いようですが、一方で楽しみ方が分からないや、寂しいから嫌だと答える人も存在します。
今回はそんな出張先での楽しみ方と寂しい気持ちを無くす方法について、例を上げて分かりやすくご紹介しようと思います。
親しい関係こそきちんと距離を取れ
サラリーマンの出張先での過ごし方には、その人らしさが表われるものだと思います。
例えばAさんは、「出張先で、その土地の美味しいモノを食べたり地酒で一杯やるのが楽しみだ」と、考える。
このAさんの場合は、仕事を終えて一度ホテルに荷物を置いたら、さっそく街に繰り出し、気のきいた小料理屋などを探すのではないでしょうか。
または、ホテルやタクシーの運転手におすすめの店を尋ねたり、あらかじめ目的の店をチェックしておくかもしれません。
一方のBさんは、「出張のときぐらいは、ゆっくりしたい」と考える。
こちらはグルメより休息が優先です。
食事やお酒はホテルで済ませ、読みたかった本でもめくりながら、ゆっくり部屋でくつろぐのではないでしょうか。
そしてCさんは、「そうだ!出張先の近くに旧友が住んでいたっけ。久しぶりに会ってみようか」と考える。
さっそく相手に連絡をとって、会う約束をするでしょう。
女性のDさんの場合は、「 事が早く終わったら、ショッピングを楽しみたい。美味しい和菓子屋さんにもできれば足を運びたい」と、ショッピングセンターの閉店時間をチェックしたり、お店に問い合わせをしたりするかもしれません。
私の場合は、出張先で面白い名前の駅弁や地ビールに出会ったら、すかさず手帳のリストに加えることを喜びとしています。
おそらく同じように、何かテーマを決め、空き時間に何かを探しに出かけようとする人もいるはずです。
こうして、やりたいことが個々に異なる数人が出張に出かけた場合、たいていは上司の希望に合わせることになるのでしょう。
ただし、朝から晩までべったり一緒というのでは、息がつまりそうです。
ある薬品会社の営業マンは、出張の際は、多少割高になっても、ホテルは個々に部屋をとることにしているそうです。
「ホテルの部屋はツインよりシングル」と限定することは、出張先でもメンバーとほどほどの距離を保ち、快適に過ごすためのよい選択だと思います。
特に、長期出張ともなると、毎日皆でべったり行動を共にするのは気疲れします。
個々の時間も尊重しつつ、接近しすぎず、しかも離れすぎない「さじ加減」を、会社側も社員側も身につけておきたいものです。
出張先で共に時間を過ごすと、その人に遊び心がどれだけあるかもよくわかります。
会社の人間と一緒に夜のネオン街をさ迷ったところ、これまで知らなかった相手の遊び心を発見し、親交を深めることもあるでしょう。
その逆で、旅先で相手に幻滅することもあるかもしれません。
いずれにしても、イヤイヤ出張に出かけるよりは、出張先で遊び心を発揮できる人間のほうが、将来有望です。
遊び心を発揮できるということは、オン・オフの「さじ加減」がうまい証拠だからです。
その人は、きっと快感物質を体内でたっぷり産出しながら、会社でもイキイキと仕事をこなしているのではないでしょうか。
仕事が済んだあと笑って過ごせるか、不満顔で過ごすかは、その人の仕事力をあらわす重要な要素かもしれません。
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