人間関係

不運が続く時や重なる人に。

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悪条件をバネに頑張る人は好かれる

タイトルにも関連するが、傍目には「運がいい」ように見えても、実態はどうかということにも目を向ける必要がある。

財産家の家庭に生まれたために生活の苦労を知らないまま育ち、親にお金を出してもらって事業をはじめたまではいいが、まるで人づきあいの苦労も知らず、従業員にいかに対処したらいいかもわからず、経済的に行き詰まっても、ブライドばかり高いから頭を下げて借金することもできず、あげくの果てに膨大な負債を抱えたまま倒産するということだってありうる。

逆に、恵まれない家庭に生まれたがゆえに、かえって人生で成功したという人もいる。

そうした人は、松下幸之助氏の名を挙げるまでもなく、数えきれないほどいる。

前にも述べたように「不運だ」というのは客観的事実というより、本人の主観的心理であり、思い込みであることが実に多い。

 

つまり心の習い性になっているといえる。

「不運だ」といったん思いはじめれば、その心の習い性はとどまるところを知らない。

「隣の芝生」を求めて限りなく引っ越しをするような徒労な話になりかねない。

 

一生を「俺だけが不運だ」と呪いながら生きることになってしまう。

その心の習い性を断ち切らないと、それこそ本当に不運、ということになってしまうのだ。

運が悪いといえば、私なども大変運が悪かった。

私だけでなく、私の家庭は運が悪かったといってもいいかもしれない。

だが、私はそうした悪条件を決して「自分ばかりが運が悪い」とは考えなかった。

むしろ、その悪条件をバネにして頑張ったのかもしれない。

 

その「頑張り力」の源泉は、その「おまけつきの不運」にあったと考えている。

もしそれがなかったら、私はもっと性格も 暗く、狭い世界で生きていただろうと思う。

そうだとすれば、それは現在までの私の実際の人生と比べて、いい人生ではなかったことだろう。

 

また、たとえ実家は焼けてしまっても家族がその火災で死んだということもなかった。

その一つをとっても、大勢の戦災犠牲者の存在を考えれば「大変運がよかった」といえるのである。

「自分は運が悪い」と思い込み、いつもムシャクシャして生きていると、それだけで生きる姿勢が消極的になり、活力が奪われ、そうした状態がさらに「悪い運」を運んでくるのである。

 

そうすれば人に対しても恨みがましくなり、妬みや羨望の心ばかりが肥大してくる。

「嘆き節」で、しかも暗い目つきで人を見ていれば、人に好かれるということは無 理な話ということになろう。

だから何ごとがあっても「もっと悪条件の人が大勢いる」

 

「これを勉強の材料、生きる糧としよう」という前向きの姿勢で事態に立ち向かうことが大切である。

そうすれば、そ の活力と努力で、いつかは幸運を手にすることができることだろう。

よくいわれることだが、運というのは勝手に向こうからやってくるものではない。

 

「棚からぼたもち」はないのである。

運は自分でっかみとらなければいけない。

そして、そのチャンスは誰にも等しく、いつかはやってくるものなのだ。

 

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