アダルトチルドレンというのは、生きてきた環境がとても辛い環境であったことも多く、そういった環境で育ってきたことから、大人になって生きづらさや辛さを感じることが多いです。
実際に、人付き合いや恋愛、仕事が上手くいきにくいアダルトチルドレンは、生きるのが辛いと感じている割合は高いと考えられています。
今回の記事では、そんなアダルトチルドレンが辛い、生きづらいと思う原因に関して、8選にまとめています。
目次
捨てられる恐怖
両親がいつも同じような愛情を示してくれなかったため、アダルトチルドレンは見捨てられる恐怖を抱いている。
そのため恋愛すると、相手に対して独占欲がとても強くなります。
アダルトチルドレンは相手をどこにも行かせないで、自分のそばにいさせようとするかもしれない。
一晩でも相手を置いて外出したら、そのまま出ていって帰ってこないんじゃないかという恐怖のため、夜は必ず一緒にいることにしているかもしれない。
なぜなら、子供のころさびしい思いをしたため、アダルトチルドレンの中の見捨てられる恐怖はとても強く、どうにもならないほどの力でアダルトチルドレンをつき動かす事があるからです。
しかし相手はそうされると息苦しくなり、あなたを押しのけようとするだろう。
するとあなたはさらにパニックにおちいることになる。
結果的に、アダルトチルドレンが辛いや生きづらいという感情に、たどり着いてしまうわけです。
自分を知られてしまう恐怖
もうひとつ、恋愛や結婚の障害となるのは嫉妬である。
アダルトチルドレンがとても嫉妬深いのは、本当の自分を知られるのが怖いということが、よく原因として見られます。
自分は本当につまらない人間だと感じているので、どんな人であろうが自分よりはましだと思ってしまうのである。
だから当然ながらパートナーも、アダルトチルドレンの自分よりも他の人のほうがいいと思うにちがいない。
そこで、アダルトチルドレンは恋人が誰かを好きになるのではないかといつも恐れているため、とても嫉妬深い人になってしまうのだ。
現実にアダルトチルドレンがどんなに魅力的で、おもしろい人で、いい服装をしていて、 セクシーであっても、自分をそうとは見ない。
そしてアダルトチルドレンは、パートナーがどんな人と知りあっても、その人は自分よりおもしろくて、魅力的で、好ましいと感じるだろうと思い込んでしますのです。
そして結果的に、アダルトチルドレンは恋愛が上手く生きにくく、辛いや生きづらいと思うようになってしまうのです。
外見を極端に気にする
アダルトチルドレンには外見を気にしすぎる人が多い。
これは親が泥酔したり、気分が落ち込んでいて、だらしない格好をしていたときのようには、自分は絶対になりたくないという気持ちからきている。
そしてこれが、「いつもきちんとした格好をしていなければいけない。もしちょっとでも変なところがあったら、自分はおしまいだ」という感覚に変わったのである。
だからこれは虚栄心ではなく、「ちゃんとした人」に見られたいという願いからきているのだが、他人はこの態度をみえっぱりだと感じるのだ。
そして見栄っ張りという烙印を押されたアダルトチルドレンは、不安に駆られてしまい、また勘違いされてしまうのではないだろうか…という不安から、辛さや生きづらさを感じるのです。
自分という人間が分からない
アダルトチルドレンのように子供のころ、自分の気持ちや考えを言えないような家庭や、何をいっても相手にしてくれないような家庭で育ったとしたら、自分がどういう人間かというはっきりした自覚がないとしても不思議ではない。
だからアダルトチルドレンは、恋愛関係の中で自分をなくしてしまうような気がするのである。
誰かと付き合い始めると、自分のことは全然考えなくなり、相手が全てになってしまうのもめずらしくない。
このように自分がなくなってしまう恐怖から、アダルトチルドレンは身体で確かめられる温かみとか肉体的欲求とか性的欲望に、強く執着するようになる。
理屈ではなく身体で相手の体温を感じること、相手にふれることで安心できるからだ。
だがその感覚はデリケートすぎて相手にはわからず、恋人のことをとても自己中心的で、自分の肉体的快感だけを追い求めていて、パートナーの精神的な部分や考えてることなんかどうでもいいのだ、と最終的には誤解されるおそれがある。
そうして勘違いを抱いたアダルトチルドレンは、なぜこうなってしまったのかという原因すら分からずに、辛さや生きづらさを感じるわけです。
社実的が苦手である
アダルトチルドレンの育った家族が孤立していたり、社交ぎらいだったりした場合、社交的な場面での人との付き合い方を身につけられなかったとしたら、そういう機会に出くわすとパニックにおちいり、文字通り凍りついたようになってしまうことがあります。
ですがアダルトチルドレンは、この心の中のパニックを人に見せないので、外から眺めている人は、アダルトチルドレンがよそよそしく、お高くとまっていると解釈されることがあります。
こうした勘違いされてしまえば、いじめや陰口の標的となり、辛さや生きづらさを感じてしまうことがあります。
境界線が混乱している
アダルトチルドレンがお互いの境界線を尊重しない家族で育ったとしたら、恋愛関係や友達関係における、適切なギブアンドテイクとはどういうものか、よく分からないのは当然のことです。
そのためアダルトチルドレンは、なんでも相手にまかせて、自分は何もしないようになってしまう傾向がみられます。
だがそれよりもアダルトチルドレンに多いのは、相手に気をつかいすぎる傾向があるということです。
なんでもひとりで計画を立ててしまう、あるいは「私の家で食事をしましょう。なにももってこなくていいのよ。後片づけもしないでいいわ」というふうになってしまう。
アダルトチルドレンは、二人の関係を自分がすべて管理し、相手の気まぐれや欲求なども全部分かっているという完壁な恋人、または友人を演じなければ気がすまないのです。
これは自分からは相手にこうしてほしいと要求しないし、一方的に自分がつくし、相手の面倒をみることで満足しているように思え、一見すると「無償の愛」のようです。
ところが実際には、もし相手が本当になにもしてくれないと、しばらくするとアダルトチルドレンは、そのことでいきどおりを感じ始めるてしまうのです。
そして恋人や友人との付き合い方に悩み、辛さや生きづらさを感じるでしょう。
融通が利かないための誤解
子供の頃にアダルトチルドレンの親が約束を守ってくれず、いつも失望ばかりさせられていたとしたら、恋人や夫(妻)、友人に対しても、アダルトチルドレンは一度決めたことにこだわり、融通が利かなくなりがちです。
そして、もし相手が一度決めた計画を変えたりすると、たとえ新しい計画のほうが最初の計画よりずっとよくても、アダルトチルドレンはそれを素直に受け入れられない。
変化に抵抗して、全身の筋肉がこわばってしまうからだ。
しかし、相手はアダルトチルドレンが子供のころいつも親に失望させられていたから、こうなったのだということを知らないので、理解ある態度をとってくれたりしないだろう。
それどころか逆に気を悪くして、あくまでも自分の意見を通そうとするだろう。
または、アダルトチルドレンの融通の利かなさのせいで、二人の関係から自由でのびのびしたところがなくなってしまう。
こうした悪循環にはまってしまえば、友人や恋人とのトラブルの原因ともなりますし、勘違いがゆえに相手が嫌悪感を抱いてしまうことも考えられます。
そして関係が悪化すると、自分のせいにしてしまいがちなアダルトチルドレンは、辛く生きづらいという感情を覚えるのです。
精神的不安定
言うまでも無く、アダルトチルドレンは摂食障害、リストカット、不安障害、パニック、心身症、対人恐怖、自信がない、依存症などの症状と戦っている人が多く、精神的不安定が伴いがちです。
精神的不安定になってしまえば、自分自身を苦しめてしまうのはもちろん、他人にも大きな誤解をされかねません。
当然辛い思いもたくさんしますし、生きづらい、または死にたいという思いを抱いてしまう結果となってしまうのです。
自分を責めないで
いかがだったでしょうか。
辛い感情や、生きづらいと感じた時には、全ての責任を自分のせいだと思い込むのではなく、むしろ自分を褒めてあげましょう。
辛い思いや生きづらさを感じた時こそ、自分の悪い部分を探して不幸になるのではなく、自分の良かった部分を見つめ直してみて、自分を褒めてあげてください。
自分を褒めれるようになれば、自己肯定感が高くなり、自分のことを大事だという気持ちが強くなり、自分の価値を高めることができます。
ですから、一日の行動を振り返り、毎日自分を褒める部分を1つでも探し出すことができれば、うつ病やリストカットなどのリスクを下げることにも繋がり、もっと自分に自信を持てることにも繋がるのです。
また、「アダルトチルドレンの恋愛傾向と特徴4つ」もセットで読んでみましょう。
もしもあなたがアダルトチルドレンであるのであれば、上記のような恋愛傾向が強く見られるはずです。
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