自己嫌悪に陥る心理的原因と克服方法5選


自己嫌悪に陥ってしまう人には、必ず原因が存在し、自己嫌悪に陥る心理的原因というのは、ほとんどの人が同じ心理的原因であることが特徴的です。

ですから、この1ページをしっかりと読んで、まずは自分自身の原因をしっかりと追究するという行動を起こしてみてください。

自己嫌悪の心理的原因を探し出すのは、それほど難しくはないので、克服方法を続けていけば、必ずいつか自己嫌悪は良くなるはずです。

ですから諦めずに、しっかりとこの1ページを呼んで、心理的原因と克服方法を頭に叩き込みましょう。

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自己嫌悪としての「恥」と「罪」

「恥」というテーマは、カウンセリングでは重要です。

「恥」を専門分野とするセラピストのジョン・ブラッドショーによると、恥には「健全な恥」と「中毒性の恥」があります。

「健全な恥」とは、自分の人間としての限界を知らせてくれるような感情です。

謙遜、あるいは不意をつかれたときや見知らぬ人の前に出たときに人が感じる困惑と恥ずかしきは、健全な恥の感情が表われたものです。

それに対して、「中毒性の恥」とは、「自分は人間として何か欠陥がある」という感情です。

それは、その人を押しつぶし、その人のアイデンティティを脅かし、「自分は人間として価値がなく失敗者である」と思わせます。

心理学的な「恥」の定義は「自分は劣っている、損なわれている、汚れているなどと感じている人が持つ自己憎悪」です。

そして「恥」は、敗北感、劣等感、不全感、自分には欠陥がある、自分は無価値である、無能力である、などの感情と関連するのです。

 

性的虐待が分かりやすい例

ポイント

性的虐待を受け、「自分は汚れ、損なわれた」と感じている人の中に、恥はもっとも顕著にその姿を現わします。

さらに子供時代に精神的、身体的虐待を受けた人の中にも、恥の感情を見ることができます。

虐待を受けた子供は、なぜ自分の身にこのようなことが起きるのか理解できません。

そのため、「自分が悪い子だから、自分に何か欠陥があるから」このような仕打ちを受けるのだと思い込む傾向があります。

この「思い込み」によって、性的虐待や精神的虐待は、人に知られることなく秘密裏になされるのです。

このように恥の核心が明らかにされないままでいると、うつ病、摂食障害、薬物やアルコール依存、買い物などの衝動強迫的行為への依存などの問題の陰に、自己嫌悪が隠れてしまいます。

さらに、この衝動強迫的な行動自体が恥の対象となり、ますますこの自己嫌悪という悪循環から抜け出すことが難しくなるのです。

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恥の持つ破壊的な影響力

二十五歳のカオリは、子供時代の性的虐待の被害者です。

自分の経験を誰にも話すことができず、虐待の事実を何年もの間、自分だけの秘密にしていました。

カオリは抑うつ状態+自己嫌悪になり、何回も自殺を図りました。

ときどき、自分の精神的苦痛に耐え切れなくなると、自傷行為に走るのです。

「自分を傷つけて痛みを外に出したい。身体的な痛みが強くなれば、その間は心の痛みは忘れられるから」と彼女は言います。

強い抑うつ気分に隠された心の奥で、カオリは恥の意識を非常に強く持っていました。

自分の身に起こった性的虐待を止められなかったのは自分のせいだと思い込み、自分を責めていたのです。

カオリの場合は、この自分のせいだという思い込みこそが、恥であり、自己嫌悪の心理的原因となってしまっているのです。

 

ヒデキの場合

ヒデキの場合も、子供時代の経験に関係しています。

彼は厳しい両親に育てられ、ちょっとしたことでも罰を受けました。

敏感で不安の強い子供であったため、パンツにおもらしをしたり、夜尿も頻繁にありました。

これに対して両親は、「兄弟の前でこのことを冷やかせば、ヒデキも、もうしなくなるだろう」 と考えたのです。

このぐらいの年代の子供はみんなそうであるように、ヒデキも両親を喜ばせたい、とりわけお父さんが自分を誇りに思ってほしい、と願っていました。

それなのに、自分の身体も満足にコントロールできないことで彼は失望し、深い恥の感情を持ち続け、大人になってもそれに悩まされ続けた結果が、自己嫌悪に陥る心理的原因と繋がっているのです。

 

サナエの場合

サナエは結婚して六年になりますが、まだ子供に恵まれていません。

病院には何回も通ったの ですが、妊娠の可能性は低いと言われました。

「自分は劣った人間だ、子供も産めないなんて恥ずかしいことだ」という感情が、家族や友人からのプレッシャーでさらに強まり、「自分は女性として欠陥があり不完全だ」という感情を持つに至ったのです。

 

リョウスケの場合

学生のリョウスケは、自分の男らしきに自信がもてません。

でも魅力的な女の子に魅かれる気持ちはあり、そのうちの何人かとはデートもしたのですが、不安に襲われ自意識過剰となり、性的な行為をしようとしても不能になってしまうのです。

彼はそのために、自分がだめで不能な人間であるように感じています。

自分の男らしさの欠如を恥じているのです。

 

ミウの場合

ミウは知的で、キャリアウーマンとして成功を収めています。

完壁を目指して懸命に努力し、彼女が手がけたプロジェクトは、少しの手抜かりもありませんでした。

誰もが彼女をとても尊敬し、高く評価しています。

しかし、この成功者としてのイメージの裏で彼女は、「自分は無能で詐欺師のようにみなを踊している。このことに気づかれたらどうしよう」と恐れています。

客観的に見れば彼女は有能なのですが、「自分は本来は劣った人間で、この成功も偽物なのだ」と思い込んでいるのです。

彼女が自分自身に対して持っているイメージは、「それらしく振る舞い、役割を演じているだけ」というものです。

ミウは心の奥深くで自分の不完全さを感じており、それに恥じているのです。

 

こんな例外パターンも存在する

自分が嫌

恥という感情が前面に出ずに、恥がよりとらえがたい形で表現され、自己嫌悪に陥る場合もあります。

例えば、「私はおろかだ」「私は弱い人間だ」「私は醜い、太っている」などという言葉の裏に、恥が隠されている場合もあるのです。

恥は隠したがる傾向にあるため、一見したところはっきりとは現われないことがありますが、この核にある原因・問題に取り組まない限り、恥の持つ破壊的な影響力から逃れることはできません。

恥を、単に個人的な問題としてのみとらえるべきではありません。

文化により規定された恥の概念は、人々の意思決定に大きな影響を及ぼします。

日本は「恥の文化」とされ、面白を失うことが社会的に強い抑止力となっています。

名誉を制す、面目を失う、などの感情が自殺の心理的原因となることから、「死をもって名誉を回復する」という、恥と死の強い関連性が浮かび上がってくるのです。

 

「罪の意識」が自己実現を妨げる

自分が何らかの意味で完全ではないために、自分をひそかに自己嫌悪するのが「恥」の感情です。

それとは対照的に、「罪の意識」は、自分が他者に危害を与えたことに起因しており、それゆえ、これは「許しを得る必要がある感情」なのです。

人が社会と調和するうえで、ある程度のレベルの罪の意識は正常で健全なものです。

しかしそれが過剰なあまり、真の自己実現を妨げるようでは弊害となります。

日本文化の特徴である「恥」とは異なり、「罪」はユダヤ教とキリスト教の価値体系に影響を受けた文化に共通するテーマです。

これは、日本には比較的少なく、欧米の相談者とのセラピーでは繰り返し登場してくる問題で、とりわけうつに苦しんでいる人によく見られます。

二十四歳はジェファニー妊娠したのですが、シングルマザーになる覚情はなく、中絶することを決めました。

この時点では、この決心が自分の人生を変えてしまうほどの出来事になるとは思ってもいませんでした。

中絶を終え病院を出た直後から、ジェファニーは後悔と罪の意識で打ちひしがれました。

不眠に苦しみ、食欲はなくなり、自己憎悪に陥ったのです。

「自分には生きる権利はない」とまで感じるようになりました。

 

同じような経験をした日本人の友人は、彼女に、仏教の水子供養をして、生まれなかった子供の霊を慰めることを勧めました。

しかし、何回もお寺に通い、お参りをして供養の儀式にも参加したのですが、心の奥底にある深い悲しみと痛みが癒されることはありませんでした。

私のセラピーを訪れたとき、彼女は深い悲しみと共に、「人の命を絶つという、決して許されることのないことをしてしまった」という罪の意識について語りはじめました。

彼女に再び生きる意志を取り戻させたのは、集中的なサイコセラピーでした。

先ほどの話しに戻りますが、ジェファニーにとって重大な転機となったのは、この苦しみを終わらせる道は自分で自己を許す以外にはないと悟り、この癒しの道のりは長く、時には痛みを伴うものであることを受け入れたことなのです。

もしも同じような経験を経て、自己嫌悪に陥ったのであれば、この心理的原因を改善しない限りは、自分を変えることは難しいといえるでしょう。

 

心理的原因をまずは探そう

いかがだったでしょうか。

まずは過去の振り返り、自己嫌悪に陥ってしまった心理的原因を追究することが、今あなたがすべきことです。

そして、他人に相談してみてもいいですし、両親に相談するのでもいいので、とにかく他人にこの悩みを打ち明けて、相手の意見を問いましょう。

自分自身を客観的に見ることができていないあなたは、自己評価を周りから聞く必要があります。

そして他人の意見から少しづつ自分に自信を取り戻し、自己嫌悪という感情を少しづつ薄めていくことができれば、あなたの悩みは少しづつ解消されていくはずです。

また、「過去に戻りたい心理と病気との関係性4選」もセットで読んでみましょう。

自己嫌悪に陥ったあなたにとっては、決して切っても切れない関係なはずです。

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