人間関係

本当に自信がある人は魅力的に見える!

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生きる自信を持っている人は魅力的に見える

人間は誰も完壁ではない。

だから、必ずどこかに足りない部分がある。

劣等感は特定の人が抱くものではなく、普通の人間ならみな抱くものである。

かえって劣等感のない人のほうが危険で、問題がある。

しかも特筆したいことは、この劣等感が人間にとって非常に大切な感情とな っていることだ。

というのも、劣等感を克服しようとするエネルギーが原動力となって、次の新しい発展をすることができるからだ。

 

すべてが完壁に満たされているなら、苦しみもがくこともないが、新しく生まれ変わろうとする気持ちも湧いてこない。

だから欠点だらけという人は、それだけ成功する可能性が高いことになる。

すると、逆に欠点を持 っていることこそ喜ばなければならない。

 

しかし、この劣等感という化け物にとりつかれてしまうと、なかなかそこから脱出でき ないことが多い。

このときは、劣等感は誰にもあるものだと認識して、恥ずかしきゃ情けなきを自分の力で克服していく以外にない。

要はこの努力ができるかどうかだ。

 

だいたい、劣等感にさいなまれている人は、自分だけが不幸だと思い、そのくせ、その不幸を自分で解消しようとしない怠け者だ。

不満や愚痴だけは一人前に述べるが、実行が 伴わないのだ。

そして、悩みというものは、人から見ればそれほど大したことではないことが多い。

かつて私の患者さんに、中学二年のとき、東北地方のある県から東京に転校してきた人がいた。

彼は、東京に来ても東北説が相変わらず抜けず、ことに英語の時間には珍妙な発音をして、 クラスのみんなから爆笑を買った。

そのため以後は、先生に指されてもいっさい英語の朗読をしなくなってしまった。

 

だが、そんな彼も東北説が直りさえすれば、この劣等感は解消することを知っていた。

だから、やがて東京の言葉に慣れるに従って、彼の劣等感も次第に消えていったのである。

悩みの原因を追求していけば、「何だ、こんなことだったのか」ということはあまりにも多いのだ。

 

人間はわがままだから、自分の思ったとおりに事が運ばないと、さまざまな不安にかられる。

しかし、そうした不安もつきつめてみれば単純なことが多い。

それなのに、不安を抱いている人は、もう自分の進むべき道はないかのように思ってしまう。

 

そして、自分の失敗に懲りて二度と同じことに挑戦しなくなる。

アメリカのポール ・マイヤーという人が、このことをサーカスの象の例を使って説明している。

サーカスにいる象は、小さい頃に丈夫な鎖でつながれる。

 

子象は何とかして逃げようともがくが、子象の力をもってしてもこの鎖は切れないので、そのうち暴れるのをやめてしまう。

ところが、この象が大きくなって、かつての鎖くらい簡単に切れるパワーを身につけるようになったときでも、象は相変わらず鎖を切って逃げようとしない。

これは、鎖には抵抗できなかったという経験を思い出すせいだというのだ。

 

人間もこの象と同じで、失敗に懲り、自分はダメであると観念してしまうと、本当にダメになってしまう。

過去と現在では状況が違うことを考えようとしないのだ。

かつて弟の夫がある雑誌で述べていたが、彼がまだ小説家として売り出す前に、母が援助して自費出版した『幽霊』を岩波書店に見せにいった。

 

すると、「優等生の作文で、どこといって取り柄がない」と突き返きれた。

これを聞いて、母は「もう、小説なんか書くのはやめなさい」といった。

しかし、幸いにも別の本が別の編集者の目にとまって、弟は小説家としてデビューすることができたのである。

 

のちに『幽霊』も他社で出版された。

弟としては、当時、いかに岩波書店であろうとも、どんな優秀な編集者であろうとも、いい悪いと本当に判断できるのは、あとになってみなければわからないというかすかな自負があったという。

信ずるものをコツコツと続けていくことが、やがて実を結ぶということだろう。

 

今、うまくいかなくても、 それで結論を出すのは早すぎる。

それより、 自分は不完全な人間なのだから これから一つ一つその穴を埋めていかなければ、 と前向きに考えること が大切なのである。

 

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