人間関係

意地悪な人の心理。因果応報は本当なのか?

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意地悪や嫉妬はどんな心から生まれるか

人間関係を破綻に導き、そして相手に不快感を与えずにはおかない感情に「嫉妬」というものがある。

嫉妬といえば、女性の専売特許のように思われているが、実際は、嫉妬心を強く燃やすのは男性のほうに多いような気がする。

ただし、その嫉妬心の表し方が、女 性と男性では異なっているために、女性のほうが多く嫉妬するように思われるのだろうか。

嫉妬の心の本態は、やはり自分自身に対する自信のなきである。

たとえば、人のほうが 自分よりも数段上にあり、本人もそれを認めているような場合は嫉妬心が起きにくい。

どうせ努力してもかなわないとあきらめてしまうからだろう。

 

が、一段くらいしか相手が有利ではないと思ったときには、嫉妬心が生じる。

そうして、 自分より優位にある者を、何とかして乗り越えてやろうという気持ちが、嫉妬心になっていく。

つまり、相手がとても身近にいて近しい関係であることが、嫉妬心を燃やすことになる。

 

もっとも、嫉妬心を燃やすのは、攻撃的な性格の人といえる。

もし、ちょっとのことであきらめてしまうような人は、遥か遠くから指をくわえて見ているだけで、それは羨望という感情になるはずである。

嫉妬心は、いわば破壊願望でもある。

おおむね自分よりも優位に立つ者に対する攻撃精神となる。

そしてその攻撃の仕方は、あらゆる方面に向かうのが常である。

その人の歩き方からはじまり、身につけている装飾品、履いている靴のセンスに至るまで、相手をけなしてやまなくなる。

 

いわば、相手をおとしめ、自分よりも下位に置くために、戦争をしかけているようなものである。

だから嫉妬は憎しみと結びつきやすい。

そのために、嫉妬心をあからさまに出す人は、人から敬遠される対象になることが多い。

 

嫉妬心は、また自分が到底達成できないと思っていることを、人が簡単に実現してしまったようなときに起きる。

本当は自分が達成できなかったときにあきらめていればいいのだが、釣り逃した魚は大きく見えるという心理と同じで、自分もひょっとしたら、彼のようにうまく立ち回れば達成できたのではないかと焦るわけである。

つまり、実力が願望の高さに伴わないときに、嫉妬心が芽生えることも多い 。

 

嫉妬心が強い人は、 だからないものねだりで、 分をわきまえない人ということもできるだろう 。

意地悪も、嫉妬心と似た心理から生まれる。

意地悪というのは、相手を苦しめることによ って自分が喜びを得るという感情のことだ。

 

多数で困らせることもあるし、 一人でいじめることもある。

今、問題になっているいじめも、いってみれば意地悪や嫉妬心が根底にあることが多いあることが多い。

なぜ、そのように相手を傷つけることを喜ぶといった倒錯的な感情に走ってしまうのだろうか。

 

これには、すべてではないが、 日本人の「出る杭は打たれる」という考え方が反映されているように思える。

いじめられるのは、ちょっとしたきっかけで人と違ったことをしてしまったといった人や、人に比べて特異な面や能力を持っていたというような場合が多い。

つまり、頭を出して目立つことに対して、威嚇しているわけである。

 

いじめるほうには、本当はいじめられる側のことを羨んでいたり、あるいはほかの対象に強い羨望を抱いているが、到底実現できないとあきらめているといった心理がある。

つまり、自分の「自信のなさ」を人に転嫁しているわけである。

嫉妬はかなり原始的な感情である。

 

嫉妬しやすい人は、体は大人でも心は子供という、いわば精神的未熟児が多い。

こうした人はえてして、一人っ子や末っ子など対人関係の乏しい、甘やかされて育 った人が多いようだ。

とはいえ、嫉妬は誰でも持っている感情で、ちゃんとした根拠があれば、誰にでも起こりうるものである。

 

たとえばライバル心と呼ばれるものの本質も嫉妬心だ。

相手に追いつこう、追い抜こう という気持ちが、相手を傷 つけて足を引っ張 って落とすという方向に向けば醜い嫉妬心となり、「よし、俺も頑張るぞ」という気持ちに転化すれば、向上心になっていく。

学聞の 世界でもビジネスマンの世界でも、 そうしたことはありうる。

 

もし嫉妬から逃れられない場合は、冷静に事態を見つめることが肝心だ。

つまり、たとえば相手はお金とか、才能とか、よいスタイルとか、自分の持っていないものを持っているけれども、逆に相手が持 っていないものを自分は持っているはずであるということを認識することだ。

要するに、嫉妬は、自分の長所や短所をはっきり知ることができるチャンスだと思えばいいのである。

 

そのうえで欠点をなくすような努力をしていけばいいわけである。

プラスの方向に転化するか、マイナスのまま、醜い感情を燃やし続けて、人に嫌われる存在になるか、それはあなたの心次第ということになる。

 

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