恋愛

恋をする意味は?色気より素直さが大事?

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恋とは恋する人を演じること

これから最後に書くことはとても重要なことです。

もしこれを書かなければ、このサイトの中で今までいろいろ書いてきたことは、ほとんど意味がなくなってしまうほど重要なことです。

もう一度恋愛というものはなにか、考えてみましょう。

わたしはこのサイトで何度も、恋愛を旅のようなものだと書きました。

確かに、恋愛は旅に似ているところがあります。

でも、もちろんのこと、「恋愛は旅のようなものだ」と言っただけで、恋愛のすべてを語ったなんて言えるわけがありません。

 

恋をするときの、恋人同士のかけ引きに注目して、「恋はゲームのようなものだ」と言う人もいれば、反対に、恋の持つ生きることとの本質的なかかわりに注目して、「恋とは人生だ」という人もいます。

これらの言い方はすべて一面の真実があるでしょう。

でも、もう一つ恋を表わす言い方で重要なものに、わたしは「恋とは一場の芝居に似ていて、恋をするとは恋をする人を演じることだ」ということを付け加えたいと思います。

 

「恋とは、恋をする人その人が製作、演出、脚本、主演、効果、すべてを行なう芝居に似ている」と言いたいのです。

この芝居をうまく成功させるのも、不幸にしてみじめな失敗に終わらせるのも、恋をする人その人の演出や脚本や演技がうまくいったかどうかによるのです。

恋をする人その人の才能だけが、恋という一場の芝居の成功、不成功を決めるというわけです。

怖いですね。

このわたしの考えを頭に入れて、次の文を読んでみてください。

 

実際にある新聞の人生相談の欄に載ったものです。

恋の悩みに対しての答えがピントがずれているというか、とにかく悩める女性の心に希望の灯をともすには、まったく不十分なことがすぐにわかるし、なぜその答えがピントがずれていて、まったく不十分なものになってしまったのかもすぐにわかるでしょう。

 

アルバイトをしている二十歳代後半の女性です。

これまで男性と交際した経験がないことで悩んでいます。

自分で言うのもなんですが、外見は人並みで性格も人がよすぎると言われるほどです。

 

男性と交際したことがないのがコンプレックスだと、最近知り合った男性に話したところ驚かれてしまい、ますます落ち込みました。

職場が変わってもまわりは女性ばかりです。

その中で遊びなどに誘われると断り切れず、無理をして体調を崩したこともあります。

 

この先も男性と縁がないのかと思うと猛烈な不安に襲われ、過呼吸になったり、いつの間にか泣いていたりします。

そんな自分が情けなくてたまりません。

もっと男性と交際できるように、自分を向上させるにはどうしたらいいのでしょうか。

 

できれば男性のご意見を聞かせてください。

 

 

素直に自分を出せば成功するわけではない

 

この不幸な女性の必死の訴えに対して、ある関西方面の大学の先生が次のように意見を寄せています。

あなたの文中から男性との縁がなかった原因を探り、対策を考えてみました。

 

1.コンプレックス。

これがあると、自然な感情を抑えてしまい、今回のようにせっかくのチャンスを失ってしまいます。

もっと自分の感情に素直に行動しましょう。

 

2.八方美人。

人がよすぎて、たとえ都合が悪くても断れない八方美人の性格なら、身体をこわしてしまいます。

それがつらくて、向性であれ異性であれ、人間関係が深くなるのを避けていませんか。

 

都合が悪ければ、断る勇気を持ちましょう。

それがまた人間関係を深め、永続させることになるのです。

 

3.心おきなく話す相手がいない。

不安やコンプレックスを打ち明ける相手がいないとそれらに圧倒され、過呼吸などの身体症状が出現します。

まずは同性の親友を作りましょう。

 

新しく見つけなくても、今までの友人の中にいるはずです。

このような努力をしていけば、あなたの魅力は一段と発揮され、いつの日にか男性との出会いがありますよ。

 

この先生の意見がいかにピント外れのものかはすぐにわかると思いますが、そのあたりのことを具体的に追ってみます。

まずこの女性は自分の自然な感情を素直に出さなかったから、男性とのチャンスを失つたのではないか、という分析です。

事実はむしろ、「自分がこれまで男性と一度も付き合ったことがない」ということを恥じていて、その恥じている気持ちを素直に出してしまったために、この女性は男の人に驚かれて、その男性は身を引いてしまったと考えられないでしょうか。

 

次に、この女性の八方美人的性格について触れていますが、男性と一度でいいから付き合って、恋をしてみたいという、この女性の切ない願いを少しでも実現させてあげたいと思っているとしたら、こんな八方美人がどうのということはほとんど関係のないことです。

むしろ、誰か男の人と付き合いたいというこの女性の熱い願いを実現するには、この八方美人的性格は有利でこそあれ、不利なことにはなりません。

 

最後の、異性の親友がいればいいというのは、恋の悩みや憧れを話し合ったり、「どこへ行けばどんな男性に会えるか」とか、「どんな男性がどんな女性を好むか」とか「自分はんな服装が似合うか」とか、そんな諸々の恋についての情報を得るためには、ある程度必要なことは当然です。

でも、それも度が過ぎて、いつも異性とばかり仲良く付き合っていたのでは、男性が一層縁遠くなってしまうこともよくありますから用心しなければいけません。

 

この先生がなぜこんなピント外れの意見を寄せたのか、その理由はよくわかります。

基本的に、この先生は「素直に自分を出していれば、誰でもそのうち自分を理解して、好きになってくれる人が現われて、めでたく恋の花は咲くものだ。

と思っているのでしょう。

 

この考え方は、恋愛も結婚もなにか見合いのようなものをきっかけとして発生して、素直に自分を出していさえすれば、誰かが自分を引っ張ってくれて、すべてうまくいくという考えに基づいているのです。

でも、こんな甘い考えは恋愛という自由で、時には荒々しく自分の気に入ったものを奪い合う競争を真剣に考えたら、なんの有効性もないことは一瞬でわかるでしょう。

恋愛というものは女性にとっても、男性にとってもまったく、こんな生易しいものでは ありません。

 

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